どうして、こんなことが起きるのでしょうか。

 

その多くは、いわゆるネットワークで非対面型の商標登録サービスが生み出しているといっても間違いではないでしょう。

 

例えばこのようなサービスでは、商標権を取得したい商標及び商品またはサービスを依頼する側が指定します。つまり、プロではない側が指定するのです。

 

「調査もします」とうたっている事務所もありますが、あくまでも入力を受け付けた商標/商品またはサービスの組み合わせに対しての調査になります。つまり、スタートが間違っていたら、最後まで間違ったまま。修正する機会がありません!

 

例えば「肉食女子」の場合、普通なら弁理士が、どうやって何に使いたいのか、詳細にヒアリングするはずです。もし、プロがヒアリングしたなら、商品やサービスをそのままにして商標登録するとは思えません。そうじゃないと、登録したところで、第三者が簡単にまねをしたり、使ったりすることができる可能性が高いからです。

 

でも、ネットワークによる商標登録サービスには、そのような事態を回避する仕組みがありません。つまり、プロである弁理士に会う必要がないことを「売り」にしているので、むしろプロの意見を聞く機会を自ら省こうとしています。だからこそ安いんですね。責任はすべて依頼する側に押しつけている。だからこそ安価に設定することができるわけです。

 

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